att.damaged

att.damaged 読みに影響を与える物理的損傷の性格を示す属性を示す. [11.3.3.1 Damage, Illegibility, and Supplied Text 1.3.1 Attribute Classes]
モジュールtei — The TEI Infrastructure
構成damage damageSpan
属性att.dimensions (@unit, @quantity, @extent, @precision, @scope) (att.ranging (@atLeast, @atMost, @min, @max, @confidence)) att.written (@hand)
agent当該損傷の原因の分類を示す.
状態 任意
データ型 teidata.enumerated
例としての値は以下の通り:
rubbing
紙の端の擦り切れによる損傷.
mildew
紙上の白カビによる損傷.
smoke
煙による損傷.
degree当該損傷部分の程度を0(損傷なし)から1(極度に損傷している)まで間の数値ないしhigh(強度)、medium(中度)、low(程度)、unknown(未知)のコードによって示す.要素damageの属性 degreeは,当該損傷部分のテキストが確認できる場合にのみ使用されるべきである.他の資料から補われたテキストの場合には, 要素suppliedで示されるべきである.
状態 任意
データ型 teidata.probCert
解説

damage要素は,当該テキストの可読性に影響しないが, その損傷の程度は記録しておいた方がよいときに適切である(風化した碑文の場合など). 当該損傷が,テキストの可読性にある程度影響を与えるような場合には, unclearタグ(部分的に読めない)やgapタグ(完全に読めない)を使用すべきである. この場合は,損傷の程度は属性値で示される.特定の場合で, これらのタグをどう使用するかについては, 11.3.3.2 Use of the gap, del, damage, unclear, and supplied Elements in Combinationを参照のこと.

解説

属性degreeを伴う要素damageは,損傷はあって も,当該テキストがある程度の確信を持って読める場合にのみ使用さ れるべきである.当該テキストの可読度を示すものではないが,その 損傷の程度は記録しておいた方がよい(風化した碑文の場合など).当 該損傷が,テキストの可読性にある程度影響を与えるような場合には, 要素unclear(部分的に読めない)や要素gap(完全に 読めない)を使用すべきである.この場合は,損傷の程度は属性値で示 される.特定の場合で,これらのタグをどう使用するかについては, 11.3.3.2 Use of the gap, del, damage, unclear, and supplied Elements in Combinationを参照のこと.

group各損傷部分に,物理的状況を示す,任意の数値を付与する.
状態 任意
データ型 teidata.count