[9 Sep (Sun)] Full-day Workshops
Introduction to TEI in Japanese 日本語によるTEI入門
Kiyonori Nagasaki (International Institute for Digital Humanities) 永崎研宣(一般財団法人人文情報学研究所)
本ワークショップでは、日本語話者に対してTEIの思想と初歩的な使い方を解説する。TEIは欧米の人文学資料を扱うにあたってのスタンダードとして、様々なデジタルアーカイブの裏側で利用され、様々な便利で高度なサービスを低コストで提供することを可能としてきている。特に言語学や文献学、書誌学においては様々に活用されてきており、碑文や手紙の情報を構造的に記録・記述することに関しても広く用いられるようになっている。
それにも関わらず、日本ではまだ知名度は高くない。TEIが掲げる思想と実践についての知識が広まることは、日本の人文学とデジタルアーカイブとの関係をよりよいものにし、両者をともに深めていくことに大いに資すると期待されることから、日本語によるTEI入門ワークショップをここに提供する。内容の概略は以下の通りである。
午前
・TEIの思想:いくつかの事例紹介も含めつつ
・TEIの初歩:Oxygen XML EditorとTEIの基本的な構造
午後
・TEIで構造化された言語コーパスの分析に向けて
・『走れメロス』のTEIによる構造化
・『源氏物語』池田亀鑑本の校訂情報の構造化
・まとめの議論
参加にあたって必要なもの
USBメモリを接続可能でWifi接続も可能なノートパソコン
留意事項
なお、特に手紙の構造的記述(手紙のメタデータ)に関心があるがTEIの初歩をまだ押さえてない、という場合には、午前中のみこのワークショップに参加し、午後は手紙のワークショップに参加するというやり方もあるのでご検討されたい。